中島潔の世界展を見ました
先日 中島潔さんの展示会を見に、北野田(堺市)へ行ってきました。
「風の画家 中島潔 夢童からNHKラジオ深夜便表紙まで」原画が約100点展示されています。
かわいい少女と、思いきや、何だか切ない表情をしています。
遠くを見つめる まなだし、空を見上げて、ただ待っている姿、どこか 悲しげです。
作者が育った佐賀 子供の頃、望郷を思う情景だそうです。
子供の指先、下膨れの顔、はだしのふっくらした足、思わず「どうしたの?」って声をかけたくなります。
四季折々の風景、花(あじさい、椿、ひまわり 朝顔)木、優しい色がきれいで引き込まれます。
風が吹いて、花の香りが漂ってきそうです。
金子みすゞさんの詩をモチーフに描いた絵が展示されていました。
「大魚」いわしの群れの中の少女が一人 圧倒されます。
朝焼け小焼けだ
大魚だ
大羽鰯(おおばいわし)の大魚だ
浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮のとむらい
するだろう。