ヘヴンを読みました
芥川賞作家川上未映子さんの長編小説が、群像に掲載されました。「ヘヴン」400枚
「情熱大陸」で執筆の様子が放送されていました。番組から、相当苦しまれて書かれた印象を受けました。
きれいなお姉さんが芥川賞をとったから、騒がれて、私はちょっとかわいそうって思っていました。
前作の「乳と卵」は、だれも読んだことのない文体で話題になったかもしれません。(大阪弁で書かれていて、段落があまりなく、文章が永遠に続いていく感じ)「ヘヴン」はそれを封印して、標準語で読みやすい文章で書かれています。
春、「しるし」を身にまとう少女と出会った。痛みをかかえた少年の目にうつる風景とは
いじめを受けている二人の男女中学生にお話です。一言で言うと、痛いです。(未映子さんが中学生の頃の時代設定です、だから携帯は出てきません、現在のいじめだと、携帯や掲示板がポイントになる事が多いかもしれませんが、、、)
ゲームのように執拗に毎日繰り返されるいじめ、、、あえて、受け入れて耐える、、、それは、キリストの受難なのでしょうか???
結局 この話でで流れているのは、家族への思い、愛なのでしょうね。
彼女の文章 描写は、五感を研ぎ澄ませ、突き刺さります。
いじめを失くすにはどうしたらいいのでしょうか?
教室内のいじめだけでしょうか?、大人になっても、仕事を持っても、社会全体が、世界の国々が仲良くするには、う~~ん答えは出ません。
定番の、保育園、小学校から先生の話「相手の気持ちになって考えよう」って簡単に言うけど、エゴ、かみあわない会話、
現在 大人が見本を見せられていないのに、子供に明るい未来を見せられるのかな、、、
未映子さんが「ヘヴン」で言いたい事、私は十分に感じ取れているか自信がありませんが、この小説で一人でも多くの人が助けられることを祈っています。