「わたくし率 イン 歯ー、または世界を」読みました
人はどこ部で考えてんのん。言葉はどこにありますのん。うまくゆえんが<わたし>と<私>と<歯>をめぐる<純粋経験>のお話だ。読めばすさんだ生活も改まる、第137回芥川賞候補作。
川上未映子の小説初の単行本
以前、137回芥川賞候補になつた彼女の小説です。
今、本屋で平積みされています。
芥川賞系の小説はだいたい きっつい内容の話が選ばれます。
この話も、つらい、きっついお話です。
どないなってるん、
きついなぁ 思いながら読んでいく、引き込まれて行く、それが彼女の文章の魅力なんやろなあ。
歯の痛みはだれもが想像できる痛み、
そして、歯医者の治療室は、やっぱり、万人が恐怖を感じる、痛みを感じる空間やから、
小説の題材に選んだんやろねぇ
私は歯医者が大嫌い、キーンって音、何をされているのかよく分からないし、
痛いし、血がでるし、想像したくないね。
筆者は、歯科医でバイトしたことがあるんやろか?
治療室の様子、ドリルみたいな先端器具の表現、とっても詳しく書かれているからね。
最大の山場、関西弁で、けんか?、罵りあうシーン
思わず声に出して、読んでみる、リアルやね、怖いやん。
この文章は、関西弁圏内じゃない人は、楽しめるんかな?
実際このシーンを目撃したら、怖くて泣いちゃうかもね、
きれいな、今時のお姉さんって感じの未映子さんは、いっぱい苦労して、人の痛みがわかる人なんでしょうね。
私はここにいるよ、私の痛みを知って、届かない叫び
すれ違うだけの他人も、みんな痛みを抱えて生きているんでしょうね。
今、感想を書いては、消して、うん~ 上手くまとまりません。
色々考えさせられる小説です。
未映子さん、急に注目の小説家さんになって、取材や依頼が殺到しています。
タイトな日々に流されずに、ドーンと構えて生活してくださいね。